S2(小学2・3年生)で、2年生の教科書の単元「どうぶつ園のじゅうい」の学習に合わせて、実際に獣医師の先生をお招きし、「獣医の仕事」についてお話をうかがいました。
教科書の内容をより深く理解するとともに、子どもたちが抱いている疑問を直接ぶつける貴重な機会となりました。

当日はスライドを使ったプレゼンテーションからスタート。
獣医を志したきっかけや、獣医になるまでの道のり、動物病院での一日の様子など、写真を交えながら分かりやすく紹介してくださいました。
実際の診察風景や動物たちの様子に、子どもたちはぐっと引き込まれていました。

スライドでは、「誤飲で病院に運ばれてくる動物に多いもの」についても紹介されました。
電池やガラス、石など、危険だと想像しやすいものに加え、実は靴下や下着、ごみ袋といった身近な日用品を飲み込んでしまうケースも少なくないそうです。
その意外さに、子どもたちからは大きな驚きの声が上がりました。
また、人間にとっては身近なぶどうやチョコレート、たまねぎやガムなどは犬にとっては危険であることを知り、動物と人間の体の違いについても学びました。

さらに、「動物病院に来る動物で一番危険なのは?」という問いに、「とげのある動物?」と予想する子どもたち。
正解は“猫”。動きが素早く、歯が鋭いため、かまれると深い傷になることもあると聞き、教室はどよめきに包まれました。

凶暴な動物への対応として紹介されたのが、吹き矢による麻酔処置。
安全に治療するための工夫を学んだ後、子どもたちは一人ずつ吹き矢体験をさせていただきました。
的をねらって息を吹き込む体験に、教室は大盛り上がりです。

また、手術着の正しい着用方法にも決まりがあることを教わり、児童が実際にオペ用の服を着用。
命を預かる現場の緊張感が伝わるひとときとなりました。

質疑応答では、「病気の魚はどうやって治療しますか?」「動物の体の大きさによって麻酔の量は変わりますか?」など、具体的で鋭い質問が次々に飛び出しました。
学習への理解が深まっている様子がうかがえます。

最後に「獣医になりたい人はいますか?」と尋ねられると、たくさんの手が挙がりました。

命を守る仕事の尊さや責任の重さ、そしてやりがい。
教科書の世界が現実と結びつき、子どもたちの心に強く残る特別授業となりました。

また、今回のプレゼンテーションはドイツ語とフランス語で行われました。
児童たちは、その説明を自分なりに日本語で整理し、理解した内容を感想としてまとめました。

複数の言語を行き来しながら意味を捉え、自分の言葉で再構築する過程は、まさにトランスランゲージングの実践です。
教科書の学びにとどまらず、言語を横断して考える貴重な学習の機会となりました。