5月24日に、ステージ4 (4年生)で「ごんぎつね」の発表会を行いました。

教科書の単元「ごんぎつね」の登場人物である、「ごん」と「兵十」になりきって、お互いにメッセージを伝えました。

まず、発表会までに、「ごんぎつね」を場面ごとに分け、「ごん」と「兵十」の心情の変化を読み取り、学びを深めていきました。
そして、「『兵十』から『ごん』へのメッセージ」と「『ごん』から『兵十』へのメッセージ」を準備しました。

発表の時は、それぞれの役のお面をかぶり、声のトーンを変えるなど、それぞれ役になりきってメッセージを伝えました。

この活動の目的は、二人の登場人物の言動から、“彼らはお互いに今どんな気持ちだろう?” と考える想像力を養うことです。
「一役だけでは、相手のことを自分勝手に思い込んでいる感じがする。」
「二役すれば、お互いの心のすれ違いが分かる。」という児童たちの案で、一人二役で発表しました。

児童たちが綴った、「『兵十』から『ごん』へのメッセージ」では、「毎日おれにくりや松たけをもってきてくれたことに気が付かなくてごめんな。」、「もう少し早くおまいの気持ちに気づいていたら、おらたちは仲よくなれたね。」などがありました。

また、「『ごん』から『兵十』へのメッセージ」では、「食べ物を持ってきたのがおれだと気づいてくれてうれしかった。」、「きみのおっかあが死んだのは、ぼくがうなぎを取ったからなの?そうだったらごめんね。」など、気持ちを込めて伝えていました。

他人の気持ちを考えて思いやることは、日常のコミュニケーションにおいてもとても大切です。
今回の発表会を通じて、こうした力が培われたことと思います。